『保育園義務教育化』を読んだらなんだか救われた気分
最近読んだ本、『保育園義務教育化』が面白かったです。
真面目な内容なんですけど、
ツッコミとか、人物描写とかが面白くて、
エッセイを読んでるかのような気分でした。
- 作者: 古市憲寿
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: 単行本
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内容は、日本の母親を取り巻く現状、時代の流れ、子どもの教育について。
子どもの教育の部分については参考になったので
保育園いつから入れようか考えている人におすすめです。
あと、母親でいることに閉塞感がある人にもおすすめです。
私は閉塞感があったんですが、
気持ちの整理というか、閉塞感の正体が見えたというか、
救われた気分になりました。
読みものとして面白かったので、それ以外の人にもおすすめです。
閉塞感の正体
産後からこの間まで、閉塞感がありました。
望んで子どもを生んだし、子どもはかわいい。
だけど、日々生活する中で、なんだかモヤモヤして、息苦しい感じがありました。
『保育園義務教育化』を読んで気づいたんですが、
”子どもの成長とか教育とかって基本的に母親が責任負ってね”
っていう社会の暗黙の了解があって、
その暗黙の了解を受け入れられないからモヤモヤしてたようです。
”育児に正解はない”と、よく目にします。
心配なことがあるたびに情報を集めて解決しようとする。
だけど情報はいろいろで、何がいいかなんて結局わからないことが多い。
いったいどうすれば・・・?
と、わからなくなって夫や実母に相談するも
結局母親である自分が決めることになる。
決める=責任を負う、って感じがして
夫婦2人の子どもなのに、なぜ母親だけ?
とモヤモヤして息苦しかった、ということだったようです。
どーんと構えて心配事を乗り越えられればいいですが
産後から1ヶ月くらいは、そんな度量はない。
だけど今は、前よりは大きく構えられてます。
(なにかと不安になることも多いですが前よりはマシ)
こうやって子どもを通して成長できるのも親の醍醐味かもしれないです。
お母さんだって人間です
ワンオペだと、産後1-2ヶ月は家に軟禁状態になりかねないですよね。
(うちは実母が子どもをみてくれるので幸い軟禁にはなってません)
特に子どもが1人目だと。
上の子がいると、上の子の都合に合わせて外出することもありそうです。
だけど、1人目の子だと
一般的に「生後1ヶ月すぎたら外気浴OK(=室内で外の空気を浴びさせていい)」
「2ヶ月頃から家の近所をお散歩しましょう」などと言われてるので
じゃあそれまでは ”ずっと” 家にいましょうか、なんてことになりかねない。
1ヶ月間ずっと家にいるって、異常だと思うんです。
家にこもるってだけでも息がつまるのに
その上に寝不足で、家事と育児をしないとならない。
それって人間らしい生活じゃないと思うんですよね。
「この生活おかしくないか?」と思っても
「でも世の中のお母さんってみんなこんなふうに育ててるし…」と
自分を説得してましたが
この本に「客観的に見てお母さんの状況って大変ですよね、おかしいですよね」
的なことが書かれていて
「大変だ、おかしいよ、と思ってもいいんだ」と自分でも思えて
なんだか救われた次第です。
おすすめの本です。